転職1年の近況報告

早いもので昨年の8月1日に転職してから1年経ちましたということで近況報告です。

現在のポジションは社内のプライベートクラウドのSREです。クラウドの利用者(=アプリ開発チーム)からの問い合わせ対応やトラブルシューティングだったり、クラウド基盤の開発の支援やキャパシティ管理、安定運用のためのあれこれをやっています。

クラウド基盤はサーバ仮想化、ネットワーク、データベース、ストレージ、ロードバランサ、コンテナなど幅広い分野のコンポーネントで構成されているわけですが、私は「突出した得意分野がないけどだいたいそこそこわかる」おかげでトラブルシューティングの一次切り分けが得意だったり、複数の開発チームやデータセンタ管理チームと話が通じやすい、のようにうまく強みにできている実感があります。

ばりばりコードを書いて開発するという感じでもないですが、運用のためのスクリプトやツールをそこそこ書いています。Python, Ansible, シェルスクリプトなど。

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GitHub activity

また、いわゆる「調整」ができることもプラスになっています。前職の経験のおかげですね。社内の大体のシステムはHTTP APIを持っていて、難しい調整をしなくても利用権限をもらうくらいでお互いに連携して動かすことができるようになっていますが、「連携先システムにこんな機能が欲しい」とか「APIが変更になるのでシステムと運用をこのように変更して欲しい」など、システム間・チーム間の連携をより円滑にして業務フローを改善するには最終的に人同士の調整になります。企画して、要件定義して、基本設計して…というSIer的スキルがこういうところで役に立ちます。

しかし、「だいたいそこそこわかる」を強みにしたいのにKubernetesが全然わからないんですよね。現職のプライベートクラウドKubernetesも提供していて、利用者がどんどん増えているのでキャッチアップしたいところです。

これは言い訳なのですが、育児の負担が大きくて新しい技術の習得が困難になっています。今になって気付いたのですが、これまで興味を持った新しい技術は業務時間外でドキュメントを読んだり動かしてみたりして入門レベルの知識を得て、サブ仕事にして知識を深めて、うまくいけばメイン仕事になるという流れで切り開いていました。うちの娘(2歳)は全然寝ない子供で、就寝時刻は24時頃のため、保育園から帰ってくる18時から24時に就寝するまでの間はハイパー育児タイムです。入門レベルの知識を得る入り口がなくなってしまったわけです。管理職ルートとは別の35歳定年説の壁かもしれませんね。緊急事態宣言で保育園が休園になった時は本当にしんどかったです。これはもう仕方ないので、時が解決してくれるのを期待しています。